初めての告白～胸がはちきれそうな夜～

2024年9月24日

初めて告白した日のことを、今でも鮮明に覚えています。あの瞬間に感じた心臓の鼓動、言葉が喉に詰まる感覚、そして何よりも「好き」という気持ちがあふれ出しそうだったあの夜。振り返ると、人生で一番緊張した出来事だったかもしれません。今回は、そんな私の初めての告白のエピソードを綴りたいと思います。

彼との出会いは中学2年生の春。クラス替えで初めて同じクラスになりました。彼はとても目立つタイプではなく、どちらかといえば静かで、いつも窓際の席で本を読んでいるような人でした。でも、体育の授業で一緒にバスケットボールをしたとき、彼の笑顔がとても印象的で、「あ、この人素敵だな」と感じたのが最初です。

それから自然と彼のことを目で追うようになりました。休み時間に彼が誰と話しているのか、どんな表情をしているのか、何気ない彼の仕草すらも気になって仕方がありませんでした。でも、当時の私は「好き」という気持ちを自覚する勇気もなく、ただその気持ちを胸に秘めていました。

彼とはクラスメイトとして話す機会が増えるうちに、少しずつ友達のような関係になっていきました。一緒に班活動をしたり、帰り道に偶然会って短い会話を交わしたり。その度に心の中では「もっと話したい」「もっと彼を知りたい」という気持ちが膨らんでいきました。

でも、友達としての距離感を崩すのが怖かったんです。「もしこの気持ちを伝えて、関係が壊れてしまったらどうしよう？」という不安が常に頭をよぎっていました。初恋って、期待と不安の間で揺れ動くものですよね。

そんな私に転機が訪れたのは、2年生の夏休みが終わった頃のことでした。彼が学校の帰り道で、偶然私に話しかけてくれたのです。「夏休み、楽しかった？」と。何気ない会話でしたが、彼の何気ない一言が私に大きな勇気をくれました。「もっと自分の気持ちを伝えたい」「このままじゃ後悔する」と思うようになりました。

その夜、私は机に向かって告白の言葉を何度も書き出しました。紙に「好きです」と書いてみては、「いや、もっと自然に言ったほうがいいのかな」と悩み、結局は何も決められないまま夜が更けていきました。

告白を決めたのは、週明けの放課後でした。体育館裏に彼を呼び出しました。自分で場所を指定しておきながら、心臓が飛び出しそうなほど緊張していました。足が震えて、手のひらは汗でぐっしょり。待ち合わせの時間になると、彼が少し不思議そうな顔をしながら現れました。

「どうしたの？」と彼が優しく尋ねた瞬間、私の胸の奥に押し込めていた気持ちが溢れ出しました。

「実は…前からずっと言いたかったんだけど、好きです。付き合ってください。」

言葉にするまでの数秒間が、まるで永遠のように感じられました。声が震えて、顔は真っ赤だったと思います。それでも、伝えられたことに少しだけ安堵感がありました。

彼は少し驚いた表情を浮かべてから、「ありがとう」と言いました。その後少し間を置いて、「今すぐ答えは出せないけど、少し考えさせて」と。彼の答えを聞いたとき、正直なところ少し寂しさを感じました。でも、それでもいいと思えたのです。彼が真剣に考えてくれる姿勢が嬉しかったから。

それから数日間、私は何度も「もしダメだったらどうしよう」と不安でいっぱいになりましたが、同時に「あの時勇気を出して良かった」とも思いました。彼がどう答えようとも、自分の気持ちを伝えたことには変わりないのですから。

数日後、彼から改めて話があると言われました。放課後、校庭のベンチで彼と向かい合い、彼は「自分も君のことをもっと知りたいと思っていた」と言ってくれました。結果、彼と付き合うことになり、初めての恋が実を結びました。

初めての告白は怖くて、緊張して、でもどこか甘酸っぱくて、かけがえのない思い出になりました。それは今でも私にとって宝物です。あのとき、勇気を出した自分に感謝しています。

これが一例ですが、具体的なエピソードや心情をもっと膨らませることも可能です。必要に応じて調整してご利用ください！

初めての告白 ～胸がはちきれそうな夜～